タンクレストイレのススメ
従来のタンクに貯めた水で流すタンクありトイレは、安価で良いのですが、
何年も使うと、そのタンク内にカビが生えるので、掃除は必須です。
そのため、タンクレストイレにすることにしましたが、
そのメーカー選びは、悩みました。
2階もタンクレストイレにできる?
なお、建築業者によっては、水圧が足りないから2Fはタンクありトイレにしかできないと言われることがあります。ですが、水道管が20mmなら、一条の実績としてはタンクレスで大丈夫だそうです。
どのメーカー?
2019~2020年秋、一条で選べたタンクレストイレは、
・ネオレストAH1(TOTO)
・アラウーノ(Panasonic);グレード高い順に、L150のタイプ0,タイプ2、S141
・サティスS(LIXIL);グレードが高い「G」は選べませんでした
(壁付けの床から浮いたトイレは選べませんでした)
ネオレストAH1 vs アラウーノ
悩んだ
ネオレストAH1とアラウーノの比較をします。
以下、ネオレストは黄色、アラウーノL150(高級グレード)は青のラインマーカーで示します。
ネオレストAH1の長所
・給水管が露出しない
普通のトイレは、給水管が壁ないし床から露出し本体につながります。
ここに埃が溜まるし、床掃除のときに邪魔です。
ですが、ネオレストの給水管は本体の下になるので露出しません。
担当建築士さんは知りませんでしたが、ここは大きな差です。
・便器フタの自動開閉機能
開・閉とも、リモコンで自動/手動の切替できます
(アラウーノは自動で「閉まる」機能をoffできません)。
自動状態で、手動で蓋閉じても壊れないそう。
・きれい除菌水(10年で生成器要交換)で便器内とウォシュレットノズルを洗浄。
水道水の塩素を活性化させ次亜塩素酸を生成。
錆などの影響が出るほどの濃度ではないとのこと。
・便座に座ると自動で少量の水を流し、便器ボウル面を濡らすことで、大便が付着しにくい
(オートプレ洗浄)。
・便器は陶器製。陶器は強く長持ちの実績がある。
(アラウーノは樹脂製のため、研磨剤入りブラシは不可。新素材のため何年持つか不明)
・便器表面は親水性セフィオンテクト
ナノレベルで滑らかな便器内で、防汚。10年後も有効(TOTOのホームページ参照を)。
TOTOの耐久性テストで、ナイロン不織布たわしで40万回擦ってキズなし。
※撥水性や防汚性のある洗剤・表面コート剤・芳香洗浄剤を使用した場合、
セフィオンテクトの効果が十分発揮できないとのこと
・便座寿命が5-15年とのことだが便座のみ交換できる(一式交換推奨10-20年)。
・夜に自動で便器の照明が付く(やわらかライト)
・掃除のためのリフト機能あり。
ネオレストAH1の短所
・お尻を拭くときなどにお尻を座面から浮かすと、便フタが自動で閉まり、
自分が便器にサンドイッチされ、便器に喰われたような体験ができてしまう。
→ 便フタ自動開閉に慣れていないと不便。
・立ち小便は(従来通り)ハネる。フチレスのため余計?
・排水機構である便器の奥の逆流防止弁は、3-5年でTOTOで要交換。
・便フタ/便座のカバーはかけられない。
*便フタ自動開閉機能に干渉するため不可とのこと。
アラウーノL150の長所
アラウーノL150(グレード高い方)
長所
・オゾン水(機器10年で交換)で、水面のさぼったリングができにくい。基本は日に3回撒かれる。
・立ち小便のハネやタレ対策が圧倒的。Panaホームページ参照を。
→客用トイレで男性が多いなら、アラウーノを一考すべき。
・ウォシュレットは、洗浄強さに加えて洗浄の太さも調節可能
・ウォシュレットノズルが、ステンレスで汚れにくい
(廉価なS141は樹脂製)
(TOTOは樹脂だがきれい除菌水で自動洗浄)。
・便座まで便器が一体であり、掃除にリフト機能がいらない
・便器が樹脂で、廃棄時エコ、軽い
便器が樹脂で、陶器と異なりサーマルリサイクル(燃料化)が可能で、
商品全体で埋立て処理量が、陶器(当社従来品で約30kg)の10分の1以下の約2kg
・夜に自動で便器内と背面に照明がつく(タイプ0のみ)
アラウーノL150短所
短所
・便座と本体が一体のため、
便座だけの交換ができず、メンテナンスコストが高い可能性がある。
・便器が樹脂であることの短所
陶器より耐久性がない。
キズになるので研磨剤入りブラシ不可。擦りすぎもダメだそうです。
新しい技術のため陶器のように実績がなく耐用年数が不明。
便器内の水が溜まっていない部分は経年劣化でざらついてくるそうです。
タバコの火で焦げる →禁煙でない店舗用のトイレには向いていないかも
・便器が樹脂で、陶器に慣れている人は、ちゃちに感じる可能性
プラスチック感を感じるようです
・給水管が露出(ネオレストに劣る点。トラブル時にメンテナンスはしやすい?)
ただし、普通のトイレと同じです。
・便フタが自動で「閉まる」機能をoffにできない
・オゾン水のノズルの掃除が必要
定期的に確認し、汚れやカルキ成分の除去をとのこと。
・常に汎用食器用洗剤が必要。アラウーノの名前の由来と思われます。
数か月毎に補充が必要。洗剤を貯めておくタンクがあるが、その中の掃除の必要性?
洗剤を使用するので環境に負担がある。
・自動で便フタが開くときの「ピッ」音は消せない。
・停電時に電池を入れておけば、スイッチで排水できるが、特殊な「9ボルト角形電池」が必要
・排水機構である逆流防止装置は5年で点検推奨
・便フタ/便座のカバーは使用できない
便フタ開閉機能および便座の節電効果が発揮できなくなり、故障の原因になるから不可
アラウーノS141
アラウーノS141(安い方)
・安い
・座面が通常よりぼってりしているので、現物を見た方がいいです。
・自動便フタ開閉機能など機能が少ない
うちはネオレストAHを選んだので、この記事はそっちびいきかもしれません。
ネオレストAH1を使ってみて
2021.8.22追記
・ウォシュレット:普通のウォシュレットは一番弱にしても強めです。他にソフトモードがあります。
・便器付属のあかり:夜間、本体の脇と便器内の照明が時間差で光るので、天井の照明がなくても用を足せます。
以上です。
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