積水ハウスの注文住宅について

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2021.1.23 もらえる本について追記しました

自宅の建築業者選びで、積水ハウスを検討した際の情報をまとめました。
*2020年初めまでの情報です

魅力のポイント(一条工務店と比較)

木造でも、独自の進化した工法で、全例耐震等級3なのに柱の少ない大空間LDKが可能
一枚のガラスの大きい窓で大開口、天井までの窓も可能、窓で建物の角を構成することも可能
・メンテナンス体制が充実。
 全国で1つの積水ハウスのためメンテナンス人員の融通が利き、人員が圧倒的に多いらしい
・プロパンガス地域でも都市ガスと同様の料金でガスが使える(*建築地域ごとに要確認)
・屋根の太陽光パネルが他社より目立たずかっこいい
うちの場合は、人徳のある営業担当者でした(うちの子どもがなついたためそう思います)   *一条の担当者もいい人でした

積水ハウスの注文住宅の選び方

・鉄骨か木造か。
・木造はシャーウッドという商品名。
 パンフを見るとそのなかでグレード毎の商品名(The Gravisとか)があり、
 建てた人の話によると、商品毎に選べる内容が異なります。
 (うちは、見積もりを2回提示されたが担当者からグレードの説明はなかった)
・以前は鉄骨の方がやや高額だったが、現在は木造もほぼ同額。
・積水ハウスでは独自の構造認可を受けており、木造も鉄骨と同じ耐用年数とみなされるため固定資産税が鉄骨並みになかなか安くならない(世間一般では、木造の方が鉄骨より長持ちしないとみなされているので、木造住宅の方が減価償却が早く、固定資産税が早く安くなる)。
・鉄骨は3階建てだと重量鉄骨

外壁が、鉄骨と木造で違う

鉄骨はダインコンクリート、木造はベルバーンと自動的に決まる。
→これらがデザイン的に気に入るかどうかまず確認
 ベルバーンは陶器で色褪せない。
*外壁のメンテナンスは、築30年で、つなぎ目(目地)施工し直しで70万(一条と同額)。
 上下は雌雄組み合わせで目地なし。地震の際は、この構造がずれることでひびわれない。
<私見>
・ダインコンクリートの見た目は個人的に好みではなかった
 さらに、展示場で汚れたダインコンクリートを見て、印象がよくなかった。
・他社を見て回ってベルバーンがあまり気に入らなくなった
・夢工場という展示用住宅が集まった場所の見学で、
 シャーウッドの最高級の商品で他が豪華なのに、軒下の柱が安っぽく値段に見合わなかった。

大空間が可能

・鉄骨は木造より柱の少ない大空間にできます
・鉄骨では柱の間隔が最大7meters、
 木造でも柱の間隔が最大6metersが可能です。
 (6metersは、尺モジュールで、6.5マス分の長さ)
→木造でも、独自の進化した工法で、すべて耐震等級3なのに大空間LDKが可能
 これは一条では実現できません(一条は耐震性重視でもあり普通に柱が必要です)。
軸組、枠組工法の経験を経て独自に開発した、モノコック+ラーメン構造がそれを可能にしているそうです。

木造;シャーウッドの工法について

特許工法(夢工場で説明してもらえます)
・以前は、積水ハウスも軸組工法や枠組工法だったが、現在は、それを組み合わせた独自の工法で、木造でも、屋内の柱の少ない大空間に出来る
柱と柱や梁の接合部に工夫
 釘が少ない!
*特殊な工法の問題として、他社でリフォームが難しくなる? 
 積水ハウスでリフォームすると高額?
 長期保証継続のため、高くても積水ハウスにお願いすることになる?

・柱の土台がなく、基礎コンクリートの立ち上がりを一度に作るため継ぎ目がなく強度が高い。
*他社では、従来通り、基礎コンクリを作ったあとで立ち上がり部分を作るので継ぎ目ができる方法が多い。

保証やメンテナンス体制が充実

構造や防水は、30年保証。10年毎に5万円で保証延長。
バルコニー防水加工は、築後10年・20年で必要あれば無料で再施行
*他社でリフォームすると、保証は終了。
・外構も積水ハウスにお願いした場合は、植栽が倒れたときなど、有事にすぐ駆けつけるとのこと。メンテナンス人員が他社より多いらしい。
・日本全体で積水ハウスという1つの会社なので、災害時に被災していない地域から応援を出しやすい。
*スミリンで建てた知人が、積水ハウスの方がアフターサービスが良さそうと言っていました

性能

高性能サッシで高断熱にはできますが、高気密は不得意。
→全く気密性能について把握していなかった営業の方曰く、
・吹き抜けを作ると寒いので、そこに床暖房が必要(積水ハウスの床暖房は局所暖房です。全館にはできません)
・最近、建てた知人に、一条の家は積水ハウスの家より暖かい、
 ただ、積水ハウスの方がかっこいいと聞いた(*グランセゾンが世に建つ前の話)

気密性能

・担当者情報で、C値<5。ただし、気密測定はしていない。
希望があれば、気密測定は3-5万円
で可能。
数十万円プラスの東北仕様オプションでC値1台が可能
 エリアで1例実績あり、50坪の住宅でC値1.1だった。

耐震

・すべて耐震等級3.
鉄骨商品で設置可能な制震のための筋交い構造(商品名;シーカス)は、ゴムダンパーで耐久性100年と謳っています。

メーターモジュール

・間取り図の1マスの一片の長さが1メーター。
(尺モジュールでなくメーターモジュール)
→廊下が広く、車いすが使用しやすいらしい。

*一条は尺モジュールなので、1マスの長さは、3尺;約91cmです。

寄棟屋根が基本

・切妻や片流れ屋根よりコストのかかる寄棟屋根が基本です。
・余剰買取制度上限の10kw太陽光パネルを希望したら、寄棟屋根は南の屋根の面積が少ないので、南に乗り切らず、東西の屋根にも載せるプランを提案されました。
→発電量が劣るのが寄棟屋根のデメリット
(東西の屋根は南の屋根より日射が少ないため)。

家づくり本がもらえる

積水ハウスが作製した家づくり本を無料で取り寄せできました。
庭木セレクトブック など使える本がたくさんあります。
普遍的な家づくり本も多いので役に立ちます。
(積水ハウスで建てなくても本の請求ができます)

第一種換気

フィルター掃除が簡単な形状。
*中気密で第一種換気がどれくらい機能するのか?さとるパパ様の住宅論をご参照ください。

その他

・フローリング
基本は表面0.3mmシート。
オプションで3mm無垢シートだと溝が深くなり高級感あり。床暖房OK。
本物の無垢フローリングは床暖房不可(無垢は特性上、どの建築会社でも床暖房にはできないようです)。

・プロパンガスエリアでも、オール電気でなく、ガス併用を強く推奨される
→ガスで発電と湯を沸かしができるエネファーム、エコジョーズを推奨されます。
エネファームは停電時も湯を沸かせる。
*プロパンガスボンベ1本で、一般家庭の使用分1か月とかは持つらしいので災害時安心
(一条のソーラーパネル+蓄電池でも湯を沸かせる?)
<ガスを勧められるときに説明された理由>
・電力会社の料金プランが、オール電化に不向きになった
・積水ハウスの場合、プロパンガスエリアでも都市ガスとほぼ変わらない金額でガスを供給できる提携ガス会社があり、ランニングコストはオール電化とプロパンガス併用で大差ない
・そのガス会社が、ある程度の面積までのガス床暖房をサービスとしているため、その分で、建築費はガス併用の方が安くできる
2021.1 寒波、COVID-19による在宅workでの電力需要増加、原電停止などで、
 日本国内で電力逼迫し、やむなく重油で追加火力発電し始めた地方も出ました。
 そういうときにはガス併用ですと安心かもしれません。
(この時はなんとか電力は足りました)

一条のように換気システムで調湿はできません
・キッチン採用の費用は、LIXIL、クリナップは定価の半値、takaraやYAMAHAは割引が少ないと言われました。
柱の土台がなく、立ち上がりも一緒に作る基礎で建築しており、強度が高いのはウリ。
・鉄骨の制震はゴムを使用したメンテナンス不要を謳うダンパー
・建材はグループ会社で国内製造。
(一条は、フィリピンの提携会社。そこから船便のため手配や輸送時時間がかかる。新型コロナウイルスでCAD作業や工場一時操業停止)
・屋根材は瓦。震災で古い家の瓦屋根は落下し補修が高額だったが、今の瓦は固定してあるので東日本大震災でも積水ハウスの展示場の瓦は無傷だった。
*瓦は恒久的で、飛来物がない限り、メンテナンスフリー。
*瓦屋根はスレートより設置コストが高く、一条・住友林業の標準はスレート。
ソーラーパネル9.9kWで300万円。独自の製品で目立たずかっこいい。
太陽光部分は瓦と取り換えるので瓦費用が引かれる。
*うちの実家に昔ながらの固定していない瓦屋根は、震災による修繕に数百万円(坪7万円)かかりました。

風呂はセキスイハイム製
・前後ろ両側から出せる服の引き出し;積水ハウス発祥

・そろそろ60年で、以前同社で建てたリフォーム案件が増えてきている

・自分の親世代の意見
①昭和~平成初期、地元大工で建てた家が多かった頃、この会社の世間での評判がよくなかった
②どれも同じような家で感心しない(夢工場で高級な展示場群を一緒に見学した感想)。

実例見学会の感想

・個人宅引渡し前の実例見学会で、LDKのガス床暖房で暖かい床をウリにしていましたが、
 床暖房の設定は最強(温度指定できない床暖房でした)でした。
 → 消費電力的に、果たして現実的な設定なのか疑問でした。
・畳表は、和紙と樹脂どちらも可能だが機能的に同等だそうです。
・展示場は段差のないバルコニーサッシをウリにしていたが、段差あり。段差なしにするのは大きさによるが例えば100万円くらいプラス。
・高さ2.5 meteresの玄関ドアと天井は、迫力があって素敵。
・各部屋エアコン空調
*全館空調のオプションはあるが、配管が太く、天井が下がる所ができるので勧められないと。
 全館空調に調湿システムは付けられるが担当者が知る実例はない。
*一般に、積水ハウスのような大手ハウスメーカーのほとんどを占める中気密住宅では、全館空調はお勧めされていません
 *中気密住宅( C値 2 – 5 ). 低気密ではさらに光熱費が掛かりすぎるため論外.

建築費用が高額

こちらのブログ内記事で積水ハウスの項目の参照をお願いします

元営業の方のリアルな声

私が家づくりで知り合った「2010年代に積水ハウスの営業マンをしていた方」から伺ったお話です。
「自身が働いていた積水ハウスは、販売価格に見合わない安いグレードの建材を使っていた。だから、自分の家は、評判のいい大工を見つけ地元工務店で建てた。
・営業は歩合給のため、施主第一でなく、自分の報酬と上司の顔色伺い第一だった。
・利益優先で立ち回れば、自分達は高い報酬を得られるが、費用で施主に犠牲を強いる。
・社風が、施主第一ではなかった。自身は施主優先で立ち回ったら、会社に煙たがられた。
・自身が働いていた展示場は、いい客を店長が囲ってしまい、部下に回さなかった。」
 → 仕事として嫌気が差し、新築以外の仕事に転職した。
*あくまで一個人の経験談です

建材のグレードと値段の話は、施主から多額の人件費を捻出する大手ハウスメーカーの共通の問題点でしょう(一条も、有名になり、だんだん施主負担は高額になっており、その問題はあるでしょう)。一条は、フィリピンの経済特区で作ることによるコストダウンが、価格に反映されていないとの批判もあります。その分、技術革新に使われているのならいいのですが…。ただ、社員が自社で自身の家を建てているかどうかは、建築会社選びの物差しとして大事でしょう。(*社員割引がある建築会社なら、その分は差し引いて考慮を)

以上です。

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