パラペット屋根はメンテナンスが問題

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パラペット屋根とは

陸屋根という平らな屋根で、その外周の立ち上がりをパラペットと呼びます。
バラペット屋根は、パラペットの存在で、
(パラペットで囲まれた)陸屋根に降った雨が外壁をつたって落ちることを防ぐ構造です。
そのため、パラペットで囲まれた陸屋根に排水口があります。

パラペット屋根の雨漏りリスク

一般に、木造のパラペット屋根は、雨漏りリスクの観点からお勧めできないそうです。
といいますのは、パラペット屋根は、鉄筋コンクリートの建物に採用されるもので、
①パラペットの内側の屋根が平ら(陸屋根)
②パラペットに遮られパラペットに囲まれた陸屋根に風が当たらず、雨風で陸屋根のゴミが自然に落ちにくい
→砂塵や葉っぱその他のゴミが積み重なりやすい構造です。
また、南側のパラペットの内側などは、パラペットの陰でジメジメしたままになったり、
水が貯まりやすいことで苔が生えたりしやすい環境です。
このゴミや苔で、排水管が詰まれば、陸屋根に水が貯まって雨漏りしやすくなると言われます。

パラペット屋根の雨漏り保証の問題点

一方、一条の保証規定には、雨漏りに関し、
雨樋など雨水の排水管の維持管理不良の場合は、保証対象外」とあります。
つまり、パラペット屋根では、
排水口の詰まりや水たまりがないか、定期的にチェックと清掃が必要で、
これを施主がやらずに雨漏りした場合は、一条の補償はありません

一条の雨漏り保証期間

一条では雨漏りは15年まで保証が付いています。
しかし、一条で15年しか住まない予定の人は少ないと思うので、そのための保証として、
築後15年での無償点検で、指示された有償メンテナンスを受ければ、さらに15年保証
*一条がその後の15年を保証することを考えれば、
パラペット屋根だと15年目の点検で、後述の補修費用が発生するだろうことは、明らかです。

パラペット屋根のメンテナンス工事

パラペット屋根は、複数箇所で定期的なメンテナンス工事が必要だそうです。
 こちらの業者様のページは非常に参考になります(宣伝ではございません) 

一条担当者様によると、パラペット屋根の定期メンテナンス費用は、
ジョイント・・1か所6~7万円
FRP防水・・・10~15万円

あとがき

パラペット屋根はかっこいいと思いますが、2019年から先行発売されたグランセゾンが一条で初めてパラペット屋根の試みであり、日が浅く、上記の問題点が実際の所がどうなのか、実績がまだないので分かりません。しかし、屋根業者に言わせれば、上記はパラペット屋根に付きまとう問題点です。それに対する一条の説明や対策は、聞こえてきません。

私が調べた結果は上記の通りですが、
従来型の勾配のある屋根は、パラペットより、メンテナンスが楽で、メンテナンス回数が少なくその費用が安価
・下屋で標準のパラペット屋根は、勾配屋根よりメンテナンス費用がかかり、雨漏り防止に見回りと掃除が必要
以上を知った上で選んで頂ければ、と思います。

以上です。

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