交通事故で学んだこと

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先日、車対車の事故に遭いました。そこで学んだことを記します。

事故の詳細

8月7日、私は、自家用車で、「4車線」の国道の「走行車線」を「直進」していました。(変わり目ではない)青信号の交差点で、強引に「右折してきた対向車」と衝突しました。こちらの追越車線は右折レーンを兼ねていて渋滞しておりその車の列がカベになり、私も事故相手も互いに交差点に入るまで相手は見えませんでした。4車線の道路で私の直進の進路を強引に横切って右折する対向車を私が予想していなかったこともあり、ブレーキはかけましたが停止には至らずこちらの体感時速20km/h程度でぶつかりました。普通の右折車は、視界が悪いとき、直進車の車線に進入する手前で止まって直進車を確認するでしょうが、ドラレコを確認すると、相手は交差点中央の右折開始位置から勢いよく曲がり続けていました。結果、相手の側面にこちらがぶつかり、相手の軽ワゴンは横転しました。こちらは、ボンネット内が歪むまでフロントは凹みましたがエアバッグは開かないレベルの衝撃で、運転手の私としては恐怖を感じるレベルの物理的衝撃ではありませんでした。こちらはホンダの2013年式の対車用の自動ブレーキ(シティブレーキアクティブシステム;30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、自動ブレーキで支援)装着車でしたが、全く反応しませんでした(この自動ブレーキ、スマートETCや交差点待ちで無駄に反応することがあるのですがね)。交差点にちょうどあった空き地に私のクルマを自走で移動させました。その間、横転した相手の車内から、近くにいた人が相手に手を貸して社外に救出してくれました。相手は70代後半くらいの男性で、横転したので割れたガラスで腕から多少血がでていましたがお元気そうで、「すみません」と私にまず謝り、「今後、連絡を取り合う必要があるでしょうから」と首尾よく名刺を渡してきました。ガーゼ等の持ち合わせはもちろんなく、交通事故時は大丈夫そうでも救急車という原則から、私が相手のために救急車を呼ぶことになり、相手は近くの病院に搬送されました。後で担当警官に聞きましたが、結果的にやはり軽傷だったそうです。相手はすぐに手配して、自身の横転した車をレッカー移動させました。ケガの対応以外は、相手は非常に迅速な対応でした。

事故現場の安全確保後の手配

事故の際、運転手しかこちらに大人がいない場合、冷静ではいられません。
なので、事故時の保険会社の連絡先や保険証券は、クルマのすぐ出せる位置に置いておくべきです。
私のクルマは自走可能でしたが、衝突でバンパーが下がってしまったので、レッカーになりました。自動車保険にロードサービスを付けていたので無料でした。そのため、自宅までは他の手段で帰ることになりましたが、taxiか公共交通機関で帰れば、自動車保険からその費用があとで出るとのことでした。たまたま実家から来ていた親がいたので、私がクルマで果たすべき用事を代わりにしてもらい、私をディーラーまで運んでもらいました。加入中の自動車保険会社に連絡すると、土日休日は正式な担当者が付かないので臨時対応、そこにレッカーするからレッカー到着までに修理先を決めてと言われました。近くに修理に出したことのある修理工場はなく、車検等で付き合いのあるホンダはやや遠かったので、現場と自宅から最寄りのホンダに決めるほかありませんでした。そこに連絡すると、
・今年から火水がほぼ毎週定休日になったから、3日後のハッピーマンデー開けから盆と定休日で8連休(事故は土曜日)、連休明けまで自動車保険会社は臨時対応なのでその間は修理できないので、修理の相談は11日後からになる
・代車は、古いfitになってしまう
と言われましたが、上記理由で他に選択肢があまりなかったのでそこにお願いしました。
家族に送ってもらい、そのホンダで簡単な書類を書きました。キャンセルの場合の説明はありませんでした。行ってみると用意されていたのはそのホンダ保有のSX4という14年物のスズキのガソリン車。カギは先込まずに回してエンジンをかけるタイプですが、エンジンがかかりにくい…。ナビやDVDはなく、CDとMDプレーヤのみ。新車で本体価格200万円くらいなので電話で言われたフツーのfitよりはいいらしいですが。燃費は12km/Lくらいで、自分のクルマの半分にも満たないものでした。

修理先の変更ができるか

自動車保険会社からのメールで提携修理工場があることを知りました。調べると近くに地元の修理工場で提携があり、お願いしたホンダみたいな盆の長期休業はなさそうでした。ホンダの代車が不便だったので、事故2日後(3連休最終日)になり、保険会社にそこで修理はできないか相談しました。そこは、連休で連絡が付きませんでしたが、随時営業しているチェーンの隣町のビッグモーターを提案されました。休日臨時の保険会社の担当者が確認してくれて、運んだホンダからの二度目のレッカー搬送も、ロードサービスで自己負担なしでできる、店に行って手続きしなくてよい、代車アクアをこちらにすぐ届けてくれる、ホンダへの修理キャンセルの連絡もしてくれるというのでお願いしました。
その後、修理をお願いしたホンダから連絡がありました。
・昨日、外注で修理見積もりをしてもらっている
・キャンセルしてもらって構わないが、キャンセル費用は保険からでないので、「見積もりの10%+代車費用」を徴収する
→概算で、キャンセルしたら、5万円以上自腹の見込み→事実上キャンセル困難
店休日のため11日後まで話が進まないと言われており、修理依頼時にキャンセル費用の説明もしなかった上、キャンセル費用の高額自腹を知りながらキャンセル方向で事務的に進めるディーラーの担当者は営業的にどうかなと感じました。担当はその小さい店舗の管理者の方でしたが、その後も、営業っ気は全くありませんでした。その方は、修理をお願いしたときはスーツでしたが、後日はツナギ服でしたので、整備士の管理者だったのでしょうか。
ホンダで修理してもらい、クルマは28日後に帰ってきました。

<学んだこと>
・事故時はやるべきことが多く、とりあえず手配できる方向に流れがちなので、自動車保険の無料レッカーが2回使えるなら、一旦、自宅に運んでから修理先を選ぶことも考えよう。私の保険では、レッカー2回使ったとしてもレッカー代無料と言われました。
自動車保険の提携修理工場の斡旋がないか確認を。ディーラーだと純正品、他だと修理代が安い可能性あり(*それぞれ長所も短所もあります)。
・修理を依頼するときは、キャンセル費用の確認を。
・修理見積もりはいつするか確認を。見積もり後はキャンセル費用10%は相場のようです。

交通事故の法律について(刑事・民事の観点から)

刑事事件としては

事故の現場検証の結果、警官に「事件化の希望はありますか」と言われました。
ケガをしているのは相手なので、どういうことなのか聞いたところ、
・互いに交通違反のない、直進車と右折車の衝突事故である(右直事故と呼ばれる)
・ケガをしているのは相手だが、刑事的には、被害者は直進車側(私)のみである。
被害者(私)サイドにケガがあった場合に医療機関を受診して診断書を提出し、相手に罰金(や禁固)等の刑事罰をと私が希望すれば事件化できる。事件化の希望がなければ、警察の介入は終了。当事者同士の民事的な話し合いになる
被害者の私にはケガがなかったので事件化とは無縁でした。

なお、ドラレコを解析する業者がいるようで、ある事故で、スピード10km/h超過が解析で分かり、責任割合が変わったという判例があるそうです。10km未満超過のスピード違反で捕まることはまずありませんが、事故時は10km/h超過でも不利になるということで、30kmや40km/h制限道路だと一般ドライバーには厳しそう。

民事では

刑事事件としては、被害者はこちらですが、民事的観点からは、フツーの右直事故で、責任割合は「直進:右折=2:8」だそうです。

責任割合の交渉の余地はあるか

私の社会的な感覚では2:8はこちらの責任割合が大きすぎる(相手も平謝りでしたし)と感じました。また、経年劣化で限界の100万円まで免責0の車両保険に入っていましたが、自動車保険を使用すると3等級ダウンで向こう3年間の保険料が10万円弱上がるので、保険を使うと実質10万円の自己負担になります。4車線国道で、直進を遮る無理な右折で起きた事故であり、私としては、あれで2割こちらの責任と言われたら「これから恐くて青信号の交差点を直進できない」、「1:99」くらいでしょ、という感覚でした。なので、責任割合について、自動車保険の弁護士特約で自己負担なしで弁護士に相談しましました。弁護士さんは責任割合が変わる場合の本を出してきて、変わるのはある一定の条件の場合のみとおっしゃいました。ドラレコを見てもらったのですが、(相手がノーブレーキだったからという要素が大きいのですが)相手の側面に衝突しているので、相手が既右折と主張すればこちらが0.5-1不利になる可能性がある。「2:8」ならしょうがない、と言われました。

代車が劣る場合、修理者と同等の代車の費用を請求できるか

ディーラーに借りた代車が年代物かつナビもDVDもなく、修理に時間もかかるので、自分のクルマと同等のものにしてほしいと、私側の自動車保険会社に相談しましたが「相手の保険会社からそれなら相手の代車代を請求する」と言っていると言われました。相手の代車の状況について尋ねてもらいましたが長らく確認中で回答はありませんでした。私は、弁護士さんに相談しました。曰く、
・走行可能な代車が用意されていれば、それ以上の請求は相手にできない。
・修理中のクルマが商業用 or 高級車 であれば相応の代車を要求できる場合がある
が、そうでない

ディーラーの保険相談では、全責任が相手にある追突事故では、事故をもらったクルマと同等のレンタカーを相手負担で借りられるとのことでした。確かに、家族が追突されたときは、最初ありあわせの装備の悪い代車だったのが、後日、自分のクルマよりいい装備の代車になったことがあります。

また、代車の燃費が、修理車の半分以下だったのですが、その燃費の差額の請求はできないと弁護士さんに言われました。

チャイルドシートは弁償請求できる

チャイルドシートは、大概、説明書に「事故に遭った時は、見た目に壊れていなくても交換を」と書いてあります。なので、見た目はキズはありませんが、保険会社に弁償されるか聞いてみました。結果、
「(入っていた)車載身の回り品特約に該当するか確認する
 → チャイルドシートは対象だが事故の程度による
 →こちらの修理費用60万円弱、相手は横転し修理100万円以上 → 支給対象 」
<費用支給のための提出物>
・自動車保険会社専用の紙に、購入したチャイルドシート、購入年月、購入先、金額(すべて自己申告)を記入
・現物の写真
→自己申告を元に、こちらの自動車保険担当者がチャイルドシートの耐用年数(5年だそうです)の減価償却を差し引かれ、弁償されました。
*チャイルドシートのうち1台は購入から数週だったのですが、当初、1か月分減価償却で計算されていました。事故担当者に交渉するとあっさりその場で購入からの日数分だけの減価償却となりました。

なお、弁護士からは、自身の保険で弁償されないなら相手に弁償請求できる、領収書がなくても記憶をたどったメモで大丈夫、とのことでした。

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