一条工務店では、外構工事はやっていません。
他社の場合ですが、
積水ハウス：自社で施行可能。もちろん安くないが、建物と一緒に建築士さんが提案してくれた
セキスイハイム(私の地域の場合)：自社で施行可能だが、敷地が広い場合は対応が難しい
その他、フランチャイズなど地元工務店で建築する場合は、外構業者で、が多いようです。
一条工務店での家づくりでは、外構工事は、地域の一条の提携業者の中から紹介されます。
私が2020-2021年に、
一条の提携の外構業者と
それ以外の自分で見繕った業者で、それぞれ打ち合わせした経験から、
知り得たこと、考察したことをここでお伝えいたします。
一条の提携業者のメリット
・一条の展示場で打ち合わせできる。
＊外構業者は、
打ち合わせができるような店舗を持たなかったり、
店舗があっても町外れで訪問は手間だったりします。
・外構業者の倒産に関し安心感がある
外構業者は中小企業なので、倒産のリスクが高目です。
しかし、一条を通すわけですから、倒産のリスクが高い業者ではないでしょう。
・費用の支払いタイミングの優遇
通常の外構工事は、先払いが多いです。例えば、
①契約時に総費用の1/3、着工時1/3、完成時1/3
②契約時に総費用の1/2、完成時1/2
などと支払います。
これだと先払いのため、業者の倒産時に支払い済のお金は戻りません。
その点、提携業者ですと、完了時に一括払いができる可能性があり、
そうであれば、外構業者の倒産リスクを金銭面で施主が負わずに済みますので、担当者に確認を。
一条の提携業者のデメリット
・一条へのマージン発生のため、割高
一条が紹介料としてマージンを取る分、高くなります。５％はあると思われます。
→ 工事費用300万の５％なら、紹介料15万円です。
＊外構の見積もり明細には、もちろんマージンの記載はありませんが、
巧みに分かりにくく計上されています。
紹介によるマージン発生
外構業者えらび、マージンについてはこちらの書籍がお勧めです
実際に私が、外構業者に聞いた話です。
一条の提携の外構工事業者にならないかと勧誘されたことのある業者です。
その方によると、
「提携になると仕事がもらえるが、
一条にマージンを取られる分、施主が支払う費用が高くなるので、
うちは一条の提携にはならなかった。
直接の仕事依頼が十分にあれば、提携になるメリットはない。」
とのことでした。
ビジネスで紹介される案件すべて、
紹介料を施主が利用料金に上乗せして負担するもの、と肝に銘じておくべきです。
たいがい、上乗せが施主に分からないようになっているだけです。
・提携のせいか分かりませんが、
うちが一条の提携外構業者にもらった見積もりでは、
植栽工事費が、園芸が得意な業者の見積もりと比べ、約２倍でした。
（2-3 metersの植樹１本が６万円など）
ただ単に園芸があまり得意でない業者なのかもしれませんが。
ちなみに、うちが提携業者から提示された初回プランは、
一条のクロークポール約13万円ではなく、別の外構用の高級門柱を提案されました。
エクスショップ
webで自分で自由に見積もりできる便利なサイトの外構工事ショップです。
見積もりが非常に参考になります。
基本的には、
・Webで集客・受注することで、それに関わる人件費を削減
・施工は、全国の提携外構業者
・受注数の多い商品は、大量に仕入れている関係で安く販売できる
というビジネスのようです。
色々比較した結果、
・カーポートについてはここが最安でした。
地元業者もそれぞれ安く仕入れられるカーポートメーカーを持っていたりしますが、
恐らく、エクスショップは全国なので、施行数がずっと多く安く仕入れられるのでしょうね。
・フェンスは、外構業者ごとに特価品があり、地元業者も高くない可能性があります。
・エクスショップでは植栽の取り扱いはありません。
複数の外構工事を同時に頼もうとすると、ガーデンプラスという窓口に回されます。
ガーデンプラス
エクスショップに複数の外構工事をお願いしようとすると、こちらに回されます。
系列店とのことですが、実際はエクスショップと同じ会社で、窓口が違うだけです。
ガーデンプラスが実際どうだったか
エクスショップの価格が良くて見積もり依頼
→０からの外構工事ならと、ガーデンプラスに回される
→ガーデンプラスという名の地元の提携業者と打ち合わせ・見積もり
しかし、価格が全くエクスショップの価格ではありませんでした。
→流れがおかしいので、エクスショップに問い合わせたら、ガーデンプラス本部の担当者（してもらったことは、E-mail対応と提携業者への連絡のみ）にそのまま話が回り、
問い合わせはガーデンプラスへと言われ、実態は同じ会社の違う窓口というだけでした。
→エクスショップの値段に下げて再見積もりを出してもらえました。
ガーデンプラスは、
地元の外構業者がガーデンプラスとしてプラン・見積もり・施工するシステムです。
要するに、ガーデンプラスが受注した外構を地元業者に紹介するのです。
その意味では、一条の提携業者となんら変わりません。
価格は、エクスショップが安く仕入れられた商品をどの程度ガーデンプラスとして
地元提携業者に供給するのかにかかっています。
ガーデンプラスの
メリットは、交渉すればエクスショップと同じ価格に値下げしてもらえること
（このことは、ガーデンプラスの提携業者に直接依頼する場合と比べ、間にガーデンプラスが入ることでマージンが発生するデメリットを、上回るメリットと思います）
デメリットは、
・プランと施工レベルが提携業者次第なところ。
・メール連絡は、ガーデンプラス本部を通すため、提携業者に話が伝わりにくいこと。
・費用を「契約」時に「半額」支払わなければならないこと（費用50万円以上の場合）
ガーデンプラスに依頼するかどうかは、地元の外構業者と話して、見積もり依頼して決めましょう。見積もりで、エクスショップより高い部分は、交渉でエクスショップと同等になることを想定しましょう。
ガーデンプラスでは、50万円以上の場合は、契約時に半額を支払う必要があります。
逆に言うと、それ以下の工事の場合は、完了時に全額支払いなのはメリットです。
うちは、ガーデンプラス提携の地元外構業者の担当者が、外構の提案力に優れていたので、ガーデンプラスに依頼するつもりでしたが、
・園芸のプランはしてくれないこと。
・当初、担当者が、植栽は施主がホームセンターで購入してくれればサービスで植えるという提案だったが、いつまにか有料という話になっていたこと。
・十分な説明もなく、工事後の契約書類がこちらに送られきたのですが、先に記入しておくべき内容が記載されていないにもかかわらずサインして返送を求められたこと。さらに、返信用封筒の添付や、返送方法の指示がなかったこと。
→ 担当者がテキトーな人なのかなという印象を受けた。
・メールのやり取りがガーデンプラス本部を通すため、間に一人入ることで話が伝わりにくく、
連絡ミスがあっても、本部もメールで軽く謝罪のみで対応がイマイチだったこと
など、小さな不満が積み重なり、心配になりました。
そこで、知人の紹介で地元の有名外構業者を訪問しました。対応がしっかりしていそうだったのでそこでお願いすることにしました。カーポートはエクスショップより10万など高いですが、土間コン完成後に別にカーポート工事をすると仕上がりが問題でしょうから、そこは割高で諦めました。
うちの境界ブロック解体工事の頃は、外構をガーデンプラスにお願いするつもりでしたし、同地元提携業者の担当者と何度もお話ししてためになっていたので、ガーデンプラスで解体をやってもらいました。費用は、一条の提携業者とほぼ同じでした。
ブロック解体のみであれば、地元の専門業者に直接お願いした方が安いです。
外構業者にお願いすると、解体業者手配のマージンが発生しますから。
ただ、不具合が生じたときに対応してくれる業者かどうかは大切です。
外構のピンポイント工事で、見積もりを比較して安ければ、エクスショップにお願いしたいと思いました。
工事前後の注意点
敷地の道路との境界に縁石がある場合、
工事前後で（重機などで）壊されていないか、
・ブロック解体工事、
・建物工事、
・外構工事 それぞれで、工事前後で写真を取っておくことをお勧めします。
ある外構業者の話では、上記についてハウスメーカーで壊したのに私たちのせいにされることがあり困る、とのことでした。
境界杭を打った開発業者の施行の問題もあると思いますが、ガーデンプラスで境界ブロック撤去してもらったら境界杭がぐらつくようになっていましました。残されたブロックの境目もぐらついていました。素人の私には善し悪しがわからず、工事終了時、私はこんなものかなとスルーしました。しかし、後になって他の外構業者に境界ブロック撤去後の境界杭のぐらつきは施行不良と指摘されたため、その旨、ガーデンプラスに問い合わせると、すでに一条の工事が始まっていたことを理由に、すべて一条のせいだと言い張りました。。なお当時、ガーデンプラスとの契約は、竣工が先だからと保留にしていました。ガーデンプラスに我が家の竣工予定を告げてあったのですが、その後、ガーデンプラスから連絡は全くなく、他業者での外構工事まで終了しました。ガーデンプラスの担当者はウチの外構工事に前のめりだったので、ブロック解体工事後の不具合の指摘をしたせいなのでしょう。当初1－2回のお話のとき以外は、対応の荒さが目立つようになっていたこともあるので、カーポートの価格を除けば、お願いしなくてよかったと思っています。
以上です。
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