*2020.4.12積水ハウスの見積もり部分を正確に修正しました
全館床暖房
冬に床がヒヤッとしないのは全館床暖房だけです。
他社の床暖房は家の一部だけ、がほとんどです。
家の大部分に床暖房にしないと、その床暖房は局所暖房にしかならず、
エアコンや全館空調の替わりにはなりません。
また、風呂の洗い場にまで床暖房というのは、一条独自のようです。
*全館床暖房には、涼しい保管スペースを作りにくく、
冬に、みかんや食材など冷蔵庫内以外の食べ物が腐りやすいというデメリットがあります。
*土間、収納、冷蔵庫、備え付け家具の下などは、床暖房は外されます。
第一種換気システムに、加湿ないし除湿機能!
第一種換気であるロスガードの加湿機能「うるケア」はオリジナル最新システムで標準仕様です。これは一条独自で、他社にはない機能です。大手ハウスメーカーではこれまで全館加湿システムはダクトのかび問題で普及していませんでしたが、それを覆す形で、Panasonicとの共同開発で2019年より一条工務店は採用しています。除湿機能は、床冷房とサーキュレイタとセットのさらぽかで、オプションです。
*加湿機能である「うるケア」の換気システムは従来通りロスガード。一方、除湿機能の「さらぽか」の換気システムは、ロスガードと異なるデシカント式の換気システムであり、これらはどちらかの選択です。
→2021年4月までの時点で、加湿と除湿両方は付けられません
高気密・高断熱
高気密は、セキスイハイム以外の大手ハウスメーカーの苦手とするところですが、一条は高気密をウリにしています。大手以外では、一条に勝るとも劣らない高気密を謳うところも最近は多くあります
*木造では、木が変形するため気密性能は経年劣化します
耐震
すべての住宅で耐震等級3になるように作ってくれます。耐震等級3相当を謳う業者もありますが、それだと火災保険の割引が受けられないことは知っておくべきです。
長期保証
引き渡し時に保証規定が渡されるようです
シロアリ30年
不同沈下30年*地震が原因の場合は保証対象外です*
雨漏り15年
(地元大工で建てたうちの実家は、すぐに1階天井に雨染みができて原因分からずそのままです。そのため、雨漏り保証は個人的に重要。)
第一種換気10年(ロスガードorさらぽかのデシカント式)
サッシ10年など
*いくら保証があっても建築業者が倒産してしまっては意味がありません。
一条は上り調子の会社で、
30年持たない可能性のある小規模建築業者と比べ安心。
太陽光パネルの下地の耐久性
一条では、
太陽光パネルの下地の屋根を自社開発し、耐久性テストをしています。
太陽光パネルは屋根に固定する穴を空けるので、安易な取付けは雨漏りのリスクがあるそうです。
太陽光パネルを乗せる場合は、その固定方法と、雨漏りなど耐久性について確認をお勧めします。
太陽光パネルと蓄電池
一条には以前から有名メーカーの自社用太陽光パネルがあります。
また、2019年後半に蓄電池とのセットもラインナップされました。
これらは、見積もりだとと割安でした。
パネルの発電効率や蓄電池の寿命や容量など、
機能的にup-dateされたものかどうかは刻々と変わるので分かりませんが、
私の打ち合わせ時は、概ね妥当で割安な印象でした。
防犯ガラスキャンペーン
キャンペーンで、1階の全窓防犯ガラスが標準でした。
デザイン性が高くなった
i-smart発売以前は、一条でモダンなデザインの家は建てられず、うちは、間違いなく一条は選ばなかったでしょう。ただ、i-smart, グランセゾンという現代デザインの商品が発売されたので、うちでは一条を選ぶことができました。
進化する性能
上記の通り、日進月歩で住宅の性能を向上する努力をしている企業です。
・第一種換気の除湿・床冷房機能「さらぽか」発売
・2019年は第一種換気に加湿機能を付けるという「うるケア」を標準にしました。
その他
・人気の建築業者
勢いがあり、日々、商品開発されている。
全国区であり、問題があればwebでフィードバックがかかる
・建築士さんと間取りの打ち合わせを直接できる
私が一条を選んだ経緯
当初、自分の中で、高性能に惹かれ、一条がダントツですぐ仮契約しました。
しかし、地元の一条が持つ土地はめぼしいものはなく、また、一条の営業の方に「予算内で展示場クラスが建ちます!」と言われたのと現実は異なり、建築費が高額なことが判明。
→他社と打ち合わせ&見積もり依頼。
とある地元の設計事務所
下記のコンセプトに、私が以前から目を付けていた、とある設計事務所を訪問しました。
・大手は、人件費が掛かりすぎる
・地元工務店は、建材の仕入れ末端のためコストがかかる
ここは、
・建材の仕入れ業もしているため、それでコストカットできる
・スタッフは最小限で人件費掛けず、展示用の建物を作らず、建築費に余計なコストを乗せない
期待して訪問。
しかし、営業兼プランナーの方より、
・広い家がなんで必要なんですか?うちは建てた経験がない。(ただ、同社ホームページで同様の実例を好評しており、この発言は謎)
・一条工務店は高級路線で、ウチはそれと対極。必要なものだけを採用。
・概算見積もり坪47万円。40坪なら家本体1000万円台。
・建築士と間取りの打ち合わせはできない
・断熱性に気を遣った家ではない
・気密測定していない
・第三種換気(風呂やトイレの換気扇のみ)*第三種換気で家全体を換気するためには気密性が必要*
・断熱材は袋入りグラスウール。ランク上げるなら「セルローズファイバー」。この事務所もこれで暖かい
*耐震の謳い文句がない
*新築を手掛けてまだ5年くらい(一般に、建築会社は新築を手掛けて10年以上歴史があるところがよいという意見あり)
*建築士でないプランナーの方とのみお話ししたのですが、いろんなことに精通していたことは好印象でした
*「2階トイレは水圧不足になるからタンクレスにできない」と言われた
(→一条では普通に2階でタンクレスにできた。。知識不足では。)
結果、性能的に私が建てたい家と異なったので、プラン依頼はせず。
低予算でコスパ重視の家ならここにお願いしたかったです。
コンセプトを打ち出している社長さんとお話できていたらお願いしたかも。
他の地元建築業者は、高気密と耐震等級3を打ち出しているところがありませんでした
(フランチャイズ除く)
他の高気密、耐震のハウスメーカーはこちらの記事を
地盤改良が必要と判明
その後、買った分譲地に地盤改良が必要であることが、判明。
一条では、将来的に邪魔になるソイルセメントと鋼管杭の提案。
こちらの希望の砕石パイル工法に難色を示される。
→他社で地盤改良を聞く。
積水ハウス
地盤改良は、ソイルセメント、HPC杭の提案。
割引前ですけどという初回概算見積もりが、ダントツ高額でした。後に着手承諾したオプションてんこ盛り(1000万以上)のグランセゾンより、1割小さい坪数にもかかわらず、割引前とはいえ、さらに1000万以上高い見積もりで、坪単価117万円だったのは衝撃でした。
ただし、この見積もりは、イズロイエという商品のハイグレード仕様のようで、詳細は、
・1階天井高さ270cm
・バルコニーと室内の段差がないフルフラットバルコニー(100万円以上のオプション*一条ではできません)、
・軒裏から室内までの木目の天井(*一条ではグランセゾンで軒裏しかできません)
・窓に電動シャッター付
・1階挽板フロア・アクセントタイル
・屋根のソーラーパネル9.9kW;300万円含む
・ガス併用で、地元ガス会社よりリビングダイニングのガス床暖房が無料サービス
・エネファーム費用107万円含む(一条はエコキュート)
*一条の床暖房は、全館かつ温水式
*一条の見積もりには社外オプションとしてTVボードのPanasonicのキュビオスが含まれますが、積水ハウスの見積もりにTVボードは入っていません
*こちらが希望するオプションは入っていない見積もりのため、その他の住設は「標準」でこの見積もり額と思われます。
その後、下方修正したプランを出してもらいました。木造のシャーウッドのザ・グラヴィスで、
・上記のオプションなし(フラットバルコニー、軒裏から室内までの木目天井、窓のシャッター、1階フロア挽板なし)。1階天井高は250㎝。
・割引390万円(紹介160万円+ベルバーン/エアキス/エネファームキャンペーン200万円+建築中に見学会開催で30万円)
・北東北(寒冷地)使用の高気密オプション(近隣の実績でC値1台になるかも)
*積水ハウスの窓は、ペアガラスのアルミと樹脂の複合サッシで一条のサッシより断熱性は劣ります
の条件で、坪単価97万円でしたが、TVボードなど希望のオプションは全く入っていません。
→了解不能とまではいえない金額になったものの、planはかなり見劣りし積水ハウスのメリットが不明なplanでした。
(その後、一条でグランセゾン総額、坪93-94万円で建てることになりました。全館床暖房、1階天井高は標準で265㎝、TVボード;キュビオス込みでオプションてんこ盛りです)
・積水ハウスは、多くの大手ハウスメーカーがそうであるように、気密に対する意識が乏しかったです。(展示場の責任者に気密のC値について尋ねると、
①最初、「気密性能・・・(って何)??」で答えられず。
②その後、うちは「C値≦ 5です!」(自慢気に)
③さらにその後、「数十万円の追加費用で東北寒冷地仕様で、C値1台にできます。近隣で1つ実例あり」知人がここで建てていたこともあり、積水ハウスでもだいぶ検討したので、積水ハウスの記事を書きました。詳しくはこちら
セキスイハイム
別の地盤改良法がないかと訪問すると、60年持つという環境パイル工法(木の杭)の提案
何とか早く契約をというclosing talk、他社批判が目立ちました。
詳しくはこちらの記事を
<一条>その後、地盤研究所より
・今後、追加調査して地盤が合えば砕石パイル工法での地盤改良可。
・環境パイル工法は、長持ちの保証がなく不可と。
機能的にハイムさんと迷いましたが、一年中裸足で居られる床を優先して、一条に。
(結局、自沈層の関係で砕石パイル工法は不可、特殊な鋼管杭になったのですが)
以上です。
コメント
L様
突然のコメント失礼します。
私も現在、一条工務店で家づくりをしており、L様のブログを参考にさせて頂いております。
ブログを拝見していて、少し教えて頂きたいことがあります。私も土地の地盤改良が必要と判断され、4メートルのソイルセメントを提案されているのですが、土地を長い目で見た将来のことを考えると(ソイルセメントの撤去費用など)他の工法のほうが良いのではと悩んでおります。
そこでL様のブログを拝見したのですが、L様がご採用された特殊鋼管杭とは普通の鋼管杭とどのように違うのか、宜しければ教えて頂けませんでしょうか?
いきなりの質問で申し訳ありませんが、ご教授頂けると幸いです。
コメント有難うございます。とっても嬉しいです!
Σ-i工法です。
https://www.jiban.co.jp/service/kouji/sigma/index.htm
ソイルセメントは、撤去できないので、
建て直しや土地の売却の際にも残したままになってしまうため、
ソイルセメント以外の方法で考えました。
(強くお願いして初めて検討してもらえました)
一条の地盤研究所で検討してもらった結果、
・埋設物にならないという「砕石パイル工法」(第一希望)
は、うちの地盤では不可の判定でした。
・通常の鋼管杭
地盤によって、杭があまり深くない場合は、
摩擦の関係で深さに応じて杭を密に打つ必要がある。
うちの地盤(自沈層の粘土層中心、4mの軟弱地盤)だと浅すぎて、
杭が密になりすぎ施工できない。
・Σ-i工法なら可。
でした。
次の記事は、地盤改良についてにさせて頂きます。
L様
ご返答ありがとうございます。
私も4mの軟弱地盤ですので、すごく参考になりました。
Σ-i工法について調べてみたのですが、先端羽根つきの鋼管杭なのですね。私もソイルセメント工法よりも鋼管杭のほうが撤去しやすく、撤去費用がかからないのではと思っております。鋼管杭だと六価クロムの心配も無いですしね。
一番は砕石パイル工法が通れば一番良いのですが、パイル工法が不可能な場合は私も先端羽根つき鋼管杭を選ぼうと思っております。
次回の記事も楽しみにしております。